コーチングセッションの中で、
「できるイメージはどれくらいですか」と質問することがあります。
「80%行けそうな気がします」とか
「なんかまだ30%ぐらいでできそうな気がありません」とか
いろんな答えがありますが、
私は、その答えを聞きながら、実現の可能性を判断しています。
「100%できる気がする」状態だと、
きっと大丈夫だと感じられると思います。
一方で、根拠がなくてもなんかできそうな気がするっていう経験も、
皆さんお持ちなのではないでしょうか。
例えば売上が立つアテがあるとか、集客できる手応えがなくても、
実現できてる画が想像できる時はGOなんです。行っていい。
逆に口では大きいことを言いながらも
その時の様子が何もイメージで出来ない場合は
計画を練り直したり
何か足りないところを足していたり
マインド的に問題があったり
準備が足りない等
色々とアプローチが必要になってくる場合があります。
「思いは現実化する」と言う言葉もありますが、
イメージできるということは、未来の見通しが立っているということ。
組織のビジョン、未来を描くというのは、
成功してうまくいってる状況が
自分の中で思い描けるかどうかということです。
ビジョンが思い描けたら概ね大丈夫なんです。
でもビジョンが思い浮かばないない時は、
なかなか実現はは難しいと感じています。
目標を達成した時、
その時何やってますか
隣に誰がいますか
誰と一緒に取り組んでいますか
どんな気分ですか
どんな言葉をかけてもらっていますか
それが思い描けてたら実現の確率が上がります。
これは行動経済学でいう決定加重の話です。
全然出来る気がしません。0%ですっていう時は実現できる確率0%です。
逆に100%できる気がしますという時には実現できる確率100%になります。
興味深いのはその間です。
例えば、 うまくいく確率が90%の時の実現予測は70%程です。
確率でいったら100%と90%では10%しか違いがないのに
心の感覚では70%ぐらいにしかできる気がしておらず、30%の相違がある。
ということは、「どのぐらいできそうな気がしますか」と問いかけ
「60%ぐらいうまくいきそう」という返答だったら、
それやりましょうっていう感じです。
60パーセントから70%というのは経済心理学の確率でいうと
80%から90%達成するってことなんです。
結構いいところいっていますよね。
「五分五分くらいかな」って言われた時には少し難しいです。
決定加重確率と40%ぐらいで50%の確率でできるようになります。
だからこれが40%でできる確率50%。
60%できるかなと思った80%に上がります。
この時私は、いかにできるイメージを持ってもらうかを考えて
言葉がけをします。
そして、クライアントに「できるかも」と思ってもらえるように
別の視点から、可能性を上げていきます。
だから何か新しいことに取り組もうとしている時に
「無理じゃない?」と言うような人が周りにいて
不安を感じてしまうと、それだけで目標達成の確率が下がります。
反対に「それ面白いね」「絶対喜んでくれる人がいるよ」って
その時に商品とサービスを提供している姿があって喜んでもらえている姿が
思い描けるビジョンがつけると確率は上がります。
また、目標が達成できると利益率が上がり、新しい設備投資ができるとか
これを土台に、新しい事業にチャレンジできると
イメージが広がることでより具体的に描けるということもあるでしょう。
「ビジョンって大事」といわれるには、ちゃんと理由があるのです。
ぜひ、普段のお仕事の中でも参考になさってください。
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