「人生は選択の連続である」
シェイクスピアの名言です。
台風19号の影響が
各地で出た3連休初日となりました。
各地でどうか大きな被害が出ないことを
祈るばかりです。
コーチングオフィスAUBE PROJETでも
この連休、2014年から開催してきた
「神戸箱会」初の合宿を開催予定でしたが、
やむなく中止の決断をしました。
参加者から「合宿がしたい」と
声が上がってきたこの企画。
私が主催者(チームのリーダー)として、
色々な決断をしないといけません。
リーダーという言葉、
英語の「Lead」はとても古い語源を持ちます。
インド・ヨーロッパ言語のルーツは「LEITH」で、
その意味は「境界線を越えて足を踏み出す」「死ぬ」ことです。
このシンプルな動作、前へ進む。
人の前に立って、先に死ぬ。
それができるのが、リーダーです。
人は選択をするとき、
自覚があるかないかは別として
自分が「快」と感じる方を選びます。
決断の答えに、
「正しい」も「間違えている」もありません。
ただ、リーダーには
結果の責任をとる、という役目があるだけです。
今回、じっくりと考えました。
当初の計画では、
「明石海峡大橋が渡れれば、決行」
としていました。
施設は、台風がきても
開いているのは確認済みでした。
雨天のカリキュラムも設定済みなので
問題はありません。
台風は、翌日には過ぎ去るでしょう。
箱会で話したいことがある、という声も
耳にしていました。
それでも、
中止を決めたのは、
私は、リーダーとして
参加者の安全を確保する責任があるということと
台風の中、不安な気持ちで待っているご家族、
心配しているご家族のことを考えました。
結果、無事であったとしても
参加者の大切な方々に
不要な心配をかけることは本意ではありません。
東日本大震災の時に、
ボランティアで現地に行こうとしたことがありました。
その時に、
サイコロジカルファーストエイド(こころのケガの応急手当)を
学びました。
その時に、愕然としたのは
圧倒的な覚悟と準備のなさでした。
私は「東北に行きたい」という思いを告げ、
夫も「行っておいで」と言ってくれました。
余震や二次災害の危険も知ってのことでしたが、
果たして、夫はそこまでの覚悟があったでしょうか。
万が一、の危険を知ってはいても、
それは、文字通り「万が一」で、
自分の身内に降りかかることとは思っておらず、
もしもの時に、行かせたことを後悔しないでしょうか。
私自身も、自分で決めたことで、
我が身への危険の覚悟はできていても、
自分以外の家族へ与える影響への責任は考えていませんでした。
それを、お互い納得しあえるまで
話をし、準備をする時間はありませんでした。
これは、会社の中でも同じ事だと思います。
直接、会社が雇用しているのは社員でも、
その社員の後ろには、
その人を支えている家族、
その人に支えられている家族がいます。
物事の移り変わりが早い現代、
早い決断が求められらることもあり、
それが評価される場面もあると思います。
それでも、リーダ―となる人は、
決断する時には、
一旦とまって、思考を深める訓練をしてみてはいかがでしょうか。
箱合宿は、中止となりましたが、
今から、もうリベンジに燃えています。
一旦、丁寧に準備をした分、
運営のノウハウもでき、
次は、もっと楽に準備できそうです。
何より、青空の下
思い描いていたとおりのビジョンの元、
開催できるのを楽しみにしています。
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